★Iさん(4年制大学・国際関係)
①小論文(課題要約100字+自分の意見200字)
・ひたすら書いて、感覚をつかんだ。いろいろな意見をいただくと混乱してしまいそうだったので、一人の先生にお願いして何度も添削していただいた。
②面接
・二週間前から毎日、いろいろな先生にお願いして練習していただいた。
・話す内容を決めてノートにまとめて、それを見返して自分の考えをまとめた。
・ただし、書いた内容を覚えてそのまま言おうとすると、途中でつまった時にどうしていいかわからなくなる。そのため、ノートに書いたキーワードを覚えてそれをその場でつなぎあわせる方がいい。
・人見知りの自覚がある人は、友人と「面接ごっこ」をすることから始めたり、人より早く面接練習をお願いしたりと対策をすべきだ。
③部活動との両立
・吹奏楽部に所属しており、放課後勉強に使える時間が限られていた。そこで、授業中に内容を理解することを心掛けたり、空き時間を使ったりすることで時間を節約した。とにかく無駄な時間を作らないよう、時間の使い方を意識した。
④志望校選び
・大学で何を学ぶか迷っていたが、ニュージーランドへの修学旅行(ファームステイ)で英語やコミュニケーションについて学びたいと思うようになり、国際系に進むことを決めた。
・いろいろな国へ行き様々な文化に触れたいと思ったので、留学制度が豊富で言語や文化について学べる大学に進学することを決めた。
・志望校は早く決めておくべきだと思うが、「自分が納得できるところ」でないと努力はできない。一度立ち止まって考え、自分がどうしたいのかということをじっくり考えてから決めるべきだ。一人で結論が出なければ、先生や親に相談してもいい。
・志望校が決まっていなくとも、まずは自分の弱点(英単語・語彙など)を見つけて克服できるよう努めるべきだ。そのがんばりは、志望校が決まった後で報われる。
★Mさん(4年制大学・ビジネスマネジメント)
①志望校選び
・2年生の時は、テーマパークのキャストになるという夢に近づくため「国際系」学部に進学しようと考えていた。3年生になってから三者面談で「経営系」学部をすすめられたが、はじめはピンとこなかった。
・オープンキャンパスで模擬授業を受け、興味を持ったことから6月ごろに「経営系」の学部がある大学への志望校を決めた。急に志望分野を変えたため、親や先生にいろいろと相談して助けてもらった。
→悩んでいる人は、自分の興味がある分野だけではなく、「将来自分がどうなりたいか」を軸に大学を探してみてもいいのではないか。
②オープンキャンパスへの参加
・「経営系」学部のある大学のオープンキャンパスに積極的に参加した。その上で志望校と比較し、自分が学びたいことはなんなのかということを明確化できた。
・また、大学主催の小論文対策セミナーに参加したことで自分の考えをまとめられるようになった。その大学には出願しなかったが、志望校受験の際に役に立った。
③志望理由書
・8月提出の志望理由書には、6月から取り組み始めた。時間があると何度も推敲ができるので、できるだけ早く始めたほうがいい。とりかかるのが遅かったため、添削をお願いした先生に頼りすぎてしまったと反省している。自分の力だけで書けるように、余裕をもって始めて欲しい。
④面接
・書類選考の結果が出てから面接試験まで1週間しかなかったので慌ただしかった。1次試験の結果が出ていなくても、せめて2週間前から練習をはじめればよかった。
⑤部活との両立
・吹奏楽部だったため、放課後勉強する時間を確保するのは大変だった。
・一度しかない高校生活なので、部活動には最後まで全力で取り組むべきだと考え、3年までやりきった。「部活動が終わると疲れていて勉強するやる気が出ない」という人もいるが、結局は自分の気持ちの問題。自分をどう奮い立たせてやる気を出すかを考え、勉強にも力を入れたほうがいい。
★Oさん(4年制大学・看護)
①1・2年次からできること
・推薦での受験を考えていたため、1年1学期から全力で考査にむけて勉強した。
・英検や漢検など、資格をできるだけとった。
→知識が増えるというだけでなく、取得に向けて頑張ったということは面接で自信をもって話せる材料にもなる。
・受験資格に「欠席〇日以内」という条件がある大学が大半である。そのため、無遅刻無欠席を心掛けた。
→特に看護系に進学する予定の人は、患者の心身のケアをするという特質上「自分自身の体調管理はできているのか?」という観点で厳しく見られていると思う。
②志望校選び
・パンフレットだけではわからないこともあるので、実際に足を運んでみることが大事。
・大学に通っている先輩に話を聞き、雰囲気を知ることができる。
→「家から学校までどのくらいかかるのか?」「どうやって行くのか?」など、自分が4年間通学できそうかということも確かめられる。
・志望校を決めるのが遅いと、試験当日も焦ってしまう。緊張と焦り、そして周りの空気に圧倒されてパニックになってしまうのを防ぐためにも、早く志望校を決めて万全の対策をしてから受験に臨んでほしい。
③小論文
・3年の4月から開講される「看護医療系小論文講座」を受講して、小論文の基礎を実践的に学ぶことができた。
・また、夏休みに大学で行われる「小論文セミナー」などに参加し、紹介された本で要約の練習をしたり、医療用語についての本を買ったりして知識を深めた。
④面接
・苦手意識が強く、はじめての練習では目も合わせられず、質問にも答えられなかった。
・いろいろな先生に何度も練習をしてもらい、だんだん苦手を克服することができた。
→「面接ノート」を作り、練習時にされた質問とそれに対する自分の答えをまとめた。「レコーダー型」(=書いたことを丸暗記して答えること)だと面接には対応できないといわれるが、自分の考えがまとまっていないと何を言っていいかもわからない。自分の考えを整理するためにも、ノートは作っておくべき。
⑤看護医療系の対策
・進路指導部が実施している、「看護医療系講座」に出席していた。医療系大学の教授の方から直接教えていただけるので、すごくためになった。1年次から毎回参加してほしい。
・小論文、面接、一般受験に向けての勉強法などの知識を得られるだけでなく、実際の医療現場の話や看護を志すうえでの心構えなども知ることができる。
★Mさん(4年制大学・数物科学)
①数学の勉強法
・テストでは100点をとるつもりで授業を受けていた。数学は問題演習が重要だと思うので、学校のテキストを何度も繰り返した。
→解けないものや解けるまでに時間のかかるものは、授業担当の先生に質問して補足してもらった。時には追加でプリントをもらい、数を多くこなすことを心掛けた。
・模試をただ受けても仕方がないので、終わった後に答えを見ながら解きなおした。手順を知ることが大切なので、模範解答の解法をまねて自分で解きなおしていた。
・受験前は、過去問題に集中的に取り組んだ。「過去問題を研究して、出題の傾向を把握しよう」と思っていたが、試験本番でその傾向の問題がそのまま出るとは限らない。過去に出題されたことのない分野から出題されることもあるので、幅広く勉強しておくべき。
②小論文
・語彙力がないという自覚があり、苦手だった。その上、一般受験を考えていたので練習もしてこなかった。そこで、受験前に担任の先生に毎日添削してもらい、毎日書き直した。
→「すごく上手になった」とはいえないが、やる前よりずいぶん書けるようになったし自信がついた。ただし、時間をかけて何度も書く中で成果がついてくるものだと思うので早めに始めておいたほうがよかった。
③面接・口頭試問
・面接に加え、初見の問題を説明しながら解くという「口頭試問」も試験科目だった。人前で解くなんで緊張してできないと思ったが、「苦手なものはトコトンやるしかない!」と思いひたすら練習した。
・面接は各教科の先生に、口頭試問は数学や物理の先生にお願いして何度も練習した。「なんとかなるかな?」と思っていたけれど、本番では緊張してしまった。
→もっと早くから練習し始めていれば、余裕ができて受験当日も楽になったと思う。時間の使い方を考えて受験に臨んでほしい。
★Uさん(4年制大学・看護)
①自分の勉強スタイルを知る
・計画性がないので、「その日のやるべきこと」を付箋にメモして1つずつこなしていった。やり残しを防ぐとともに、やりきったという達成感を得られた。
・家だと勉強できないので、学校に残って勉強するようにした。
→1・2年は学校の課題をこなすので精一杯だったが、3年になると少し余裕が出てきた。
「英文法問題集を見開き10ページやる」、「英単語帳をこのページまでは見よう」など自分で目標を決めて、それに取り組んでいった。自分のやり方を決めて、継続していくことが大切。
(参考)夏休みは生物のDVD学習・英文法中心。2学期はセンターの大問456など。
②小論文(英語の長文を読み、小論文を書くという形式)
・過去問は、受験の1か月ほど前に解き始めた。次の手順で練習をした。
(1)辞書を使わずに一度解いてみる。→(2)辞書を使わずに全て訳してみる。→(3)辞書を使って日本語訳をする。→(4)英語科の先生に添削していただく。→(5)小論文を書き直す。→(6)国語科の先生に添削していただく。
・新聞の切り抜きをして、記事について意見を書くという練習もしようと思っていたができなかった。小論文を書く上で、問題の背景がわかっていた方が解きやすいのでやっておけばよかった。
③面接
・1か月くらい前から始めた。面接自体はじめてだったので、はじめは勝手もわからずつらかった。当然ダメ出しの嵐で、メンタルを崩したこともあった。
→いろいろな先生と練習の回数を重ねる中で、自分の考えもまとまってきてしっかり言えるようになってきて自信がついた。
④志望校選び
・なかなか決められず、受験対策をはじめるのも遅くなってしまった。
→志望校が決まっているかどうかにかかわらず、「自分なりの勉強法を見つけてそれをやり続ける」ことが重要。模試で成績が伸びないなど不安になることがあっても、自分を曲げずやり通せば最後に結果は出る。
★Yさん(4年制大学・人間環境)
①志望校選び
・去年のこの時期、まだ志望校が決まっていなかった。もともと理系だったが、春休みにじっくり考え、先生方とよく相談した結果、「政治経済」の授業が3年からはじめるのをきっかけに文転することを決めた。
②健康管理
・心の健康も体の健康の一部である。そのため、ストレスをためずに発散するなど無理をしないように気をつけていた。
・体調面で不安のある人は、一度病院を受診しておくといい。原因がわかったり、薬で改善したりすることもある。受験が本格的に始まる前にできる対策の一つ。
③オープンキャンパス
・少しでも気になる大学があれば行くべき。過去問の無料配布や施設の様子の確認など、利点が多い。
→ただし、「予約しないと参加できない」大学もある。直前になって気づいても遅いので、事前にきちんと情報を確認しておくことが必要。また、暑い時期なので熱中症にも注意。
④SNSについて
・もともとLINEしか利用していなかったので、特に制限はしていない。
・「友人の叱咤激励をしあって士気を高める」「大学のアカウントから情報を得る」など、目的を明確にして利用すればメリットも多い。
⑤検定の受験
・3年になってからの検定を躊躇する人もいるが、やるべきだ。「英検利用入試」など、受験に直接つながる場合もある。
・早く合格しておくにこしたことはないが、「受験の場数を踏む」という観点からみればいつ受験しても意義はある。
⑥一般入試に向けて
・過去問題を解くときには、「大学名」「年度」「入試方式」を必ずメモする。
→はじめは覚えていても、数を重ねるごとに整理ができなくなる。また、メモを残すことで自分がどれほど問題を解いてきたかという自信にもつながる。
・受験では想定外のことが起きる。緊張から実力を発揮できない・家族の体調不良・趣味に関する重大ニュース…など、予測できないトラブルは必ずあると思ったほうがいい。
・受験当日も気は抜けない。「筆箱」「受験票」など、入れたとわかっていても万が一のことがあるので目視でチェックをして、忘れ物をしないように。
→もしアクシデントがあったとしても、気持ちを切り替えて落ち着いて試験に臨めば合格できる。何か起きてもあわてずに、一歩一歩合格に向かって進んでいけばいい。
★Kさん(4年制大学・教育)
①学習時間
・平日は3~5時間、休日は10~13時間は勉強した。
・文化祭期間など帰宅が遅くなる時でも毎日30分~1時間は机に向かうようにして、勉強時間0分の日をつくらないようにした。
・目標を設定して勉強する方法もあるが、それをクリアできなかった時の精神的ダメージを考えると自分には向いていないと思った。そのため、特に決めずに勉強した。
②勉強方法
【英語】
・英文法の問題集を繰り返し解き、できないものには付箋をつけたり「正」の字を書いたりしてできないものを0にした。
・単語帳は2年のうちにマスターしていたが、3年の夏まで続けていた。後から考えると、もっと難易度の高い単語帳を買うなどしてさらに力をつければよかった。
(参考)
・英文法問題集 ・長文(学校課題など) ・長文(センター試験) ・長文(私大) ・リスニング
【国語】
・現代文は嫌いだったので早急に手を打とうと思い、現代文担当の先生から課題をもらって評論文と小説を交互に解いていた。
・古文単語や現代文漢字・語彙については演習の合間に確認していた。
(参考)
・センター20年分(現代文) ・古文文法 ・漢文読解演習 ・過去問題演習
【日本史】
・学校の予備校講座を受講し、そのノートを繰り返し読んで確認していた。(講座を受講しない場合、市販のワークを何度もやり直すべき。)
・センター試験や私大過去問で演習を行い、空き時間には図表に目を通した。
・漫画版「日本の歴史」を手元に置き、時間があるときに5周ほど読んで歴史の流れや人物名を頭に入れた。
③受験に向けて
・過去問題を解く際に、「赤本ノート」を使うとよい。大学名や年度を書けるだけでなく、反省点なども書き込めるため便利。
・何が正解なのかわからない状態でひたすらやっていた。第一志望の過去問では7割しかとれない状態で受験に臨むことになった。結果が出たのは、センターの一週間前や試験の当日になってからだった。
→自分のやり方を定め、変えずに貫き通すことで今までにない喜びを知ることができる。
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